~カフェイン断ち日記~慢性疲労や神経症に長年悩まされた男の1か月の記録

健康・美容

私は13年前から体の不調を感じ始めました。
体のあちこちがずっと痛い。(特に頭)
とんでもない疲れがずっと取れない。
感情のコントロールが全然できない。
めちゃくちゃ汗をかくようになった。(特に脇と足)
まだまだいろんな症状があって私は呪いにかかってしまったのかと思いました。
これが地獄というやつなのかという辛い期間を10年以上過ごしてきました。
わかる人にはわかると思います。というのは若い頃の自分は鬱とかパニック障害とか精神神経疾患になることは絶対ないと思っていたし、そのつらさも当然わかりませんでした。
実際に心と体が壊れてしまってから毎日死ぬことばかりを考えていました。辛すぎて。
あまり思い出したくはない記憶です。

なぜこんなひどい状態になってしまったのかを一言でいうのは簡単ではありません。
その辺の経緯については別の記事で書きましたのでもしよろしければご覧ください。


心身が壊れてその症状を悪化させた要因の一つに「カフェイン」があるのではないかと思い至り、カフェインを完全に断ってみようと決意しました。

カフェインが悪だとは言いません。カフェインを飲んでも大丈夫な人はいるでしょう。カフェインが健康に及ぼす良い影響も報告されています。だから「みんなカフェインを辞めよう!」というつもりはありませんが、自分と同じように苦しんでいる人がいるのなら参考程度に読んでもらいたいと思います。

このような人にこの記事を読んでもらいたい!

1.最近原因不明の不調を感じる人
  特に慢性疲労、焦り、不安、緊張をつよく感じるようになった

2.毎日コーヒー(またはエナジードリンク等カフェインを多く含むもの)を飲んで仕事や勉強などを頑張っている人

私は、コーヒーをドーピングのように毎日飲んで無理を続けていました。
私は、コーヒーを自分に対して鞭を打つように飲み続けていました。

想像してみてください。

スポーツ選手が仮に自分の記録を伸ばそうと練習でも本番でもドーピングをしたらどうなるでしょうか?
競走馬のタイムを縮めようとひたすら毎日馬に鞭を打ち続けたらどうなるでしょうか?

私の場合、最初はちょっとした違和感でした。
それが最終的に地獄のどん底まで落ちることになりました。
もし、すぐに苦しみの原因に気づきすぐに辞めるべきことを辞めていたらとよく考えました。
気づくのが遅かったです。

もしカフェインの悪影響に気づかずに自分を酷使している人がいるのなら、是非この記事を読んでもらいたいです。

依存症から抜け出す

私はカフェインを飲まないと落ちづかず不安になってしまっていました。完全に中毒であり依存症です。依存から抜け出すのは結構大変です。私は2か月前に長年吸っていたタバコを辞めました。手が震えたり眠れなくなったり離脱症状は大変でした。しかしタバコを辞めたことでコーヒーを辞めることのハードルがぐっと下がりました。

禁煙において
最初の3日間がもっともつらい
そして次の2週間はタイプの異なる不快感がまとわりついてくる
この期間さえ抜けてしまえばやっと楽になる。

コーヒーより強い中毒性があるタバコを辞めた時、極々簡単に言うと上のような経過をたどりました。
何も知らないで禁煙をしていた時は、この辛さは一体いつまで続くのだろうと不安に感じていましたがこれからコーヒーを辞める上でその先の見えない不安はありません。依存症の克服においてはだいたい同じような経過をたどることはわかっています。最初がつらくてあとは2週間程度を乗り越えればあとは楽になります。

というわけでカフェイン断ちを始めていきます。
今回、緩やかに次のような流れでカフェイン断ちをしました。

1.コーヒーの量を減らす

2.コーヒーの代わりにカフェインの少ない緑茶にする

3.緑茶も辞めて完全にカフェイン断ちをする

こうした理由はただ単に棚に緑茶が残っていてそれを使い切りたかったからです。
補足ですが、完全にカフェイン断ちをしなくてもコーヒーを緑茶に変えるだけでとても大きな変化がありました。以前コーヒーを緑茶に変えたことを記事にしましたので掲載します。

(私はしばらくの間コーヒーを辞めていたのに、再度飲み始めました。その理由はタバコを辞める時のストレスから解放されたかったからです。)

カフェイン断ちの記録

1日目、朝から不安、強い頭痛、疲れ、ややネガティブ思考あり
   お昼頃にコーヒーを一杯飲む。
   見事に不快な症状がなくなりポジティブになる。
   3時間くらいするとまた飲みたくなってきたが我慢する。

2日目、コーヒーの代わりに緑茶を2杯飲む。
    コーヒーを飲んだ時と同じように不快症状(不安、頭痛、疲れ)が軽くなった。

3日目、朝、緑茶を1杯飲む。
    朝、頭痛と首のあたりがやや痛む。

4日目、朝、緑茶を一杯飲む。
    朝、頭痛と首のあたりがやや痛む。
    夕方、声が少し出づらい。

5日目 朝、緑茶2杯飲む。
    朝の頭痛が軽減している。

6日目 朝、緑茶を1杯飲む。
    やや頭痛が強い上に、腰痛がある。
    午前中のデスクワークは控えた。
    午後少し寝た後にジムに行って走ったらすごくしんどくなった。顔が青白くなった。
 

7日目 昼食後に緑茶を1杯飲む
    頭痛はとても軽い。疲労感もあまり感じない。
    不安症状はない。

8日目 カフェインを一切とらない。            ←ここから完全カフェイン断ち
    午後から落ち着かない。
    禁煙の離脱症状と似ている。
    インスタントラーメン2袋にアイス1キロを食べた。
    (普段口にしないジャンキーな食べ物が無償に食べたくなる。禁煙の時の全く同じ現象)
    すごい疲れで明らかに気力が減退している。
    とにかくだるい。
    いつものカフェインブーストの力はすごかったんだな。
    というか完全なるカフェイン依存だったんだと気づかされる。
    夜トイレに起きる回数が1回減った。(それまで決まって3回夜トイレで起きていた)

9日目 午前中の段階で昨日よりは落ち着いている。
    しかし午後から強い疲れが襲ってきた。
    いつのまにか右手人差し指のタコがなくなっている。
    (カフェインと関係あるかはわからない。しかし1年以上あったできものがなくなっている)
    この日も夜トイレに起きる回数が1回減った。
    離脱症状はほとんどない。
    ただカフェインを摂取したときのような高い集中は味わえなかった。
    夜トイレに起きた回数は2回

10日目 カフェインを完全に断って3日目
     疲れやだるさなどの離脱症状はなくなった。
     ただコーヒーや緑茶を飲んだ時のような「高い集中力」はでない。
     コーヒーが飲みたい衝動に駆られる。


このあと14日目まで同じような状態が続き、その後良い変化が起きてきました。

2週間経過 カフェインがなくても気にならない。         
      気づけば慢性疲労が軽減されている。
      気づけば慢性頭痛(緊張型頭痛)が軽減されている。
      作業後に襲ってきていた強い疲れを感じなくなっている。
      疲れに敏感になったのか、疲れたらすぐ休むような習慣がついた。無理はしない。
      カフェインがなくても集中力が維持できるようになってきている。

1か月経過 全くコーヒーを飲みたいと思わなくなりました。
      慢性疲労と慢性頭痛がさらに軽減されていました。
      特に集中して作業をした後の疲労(不快な神経疲労もしくは脳疲労)が全然違います。
      日々生活している中で生まれる不安感や焦燥感も明らかになくなっています。

まとめ

ここまでカフェイン断ちをしてきた経過を書いてきました。今完全にカフェイン断ちをして思うことはやってよかったということです。
具体的に長年悩まされていた、慢性疲労、慢性頭痛、不安症状が大幅に改善されました。


思えば最初に私がコーヒーに手を伸ばしたのは不安や焦りからでした。
薬物中毒者がよくいう、これをやれば不安や焦りストレスから解放されて頭脳明晰で全能感を味わうことができる。私もコーヒーにのめり込んでいくときにこのような感じがありました。当時いろいろあって難関国家資格の勉強をしていました。どうしてもこの難関国家試験に短期間のうちに合格しなければならないという焦りがありました。毎日つらい勉強生活の中、ブラックコーヒーを飲んだ時の感動は忘れられません。集中力が爆発しまるで翼が生えたようでした。しかしその翼もわずかの間で削がれてしまい身も心もボロボロになって行っていきました。

世の中にはコーヒーに対する耐性がとても強い人もいるようですが、コーヒーをドーピングもしくは精神安定剤代わりに飲んでいて現在原因不明の体調不良に悩まされているという人はカフェイン断ちを考えてみることをおすすめします。

コーヒー飲んで気合いれなくても、マイペースで気ままなのが一番だなぁと感じます。
いつかコーヒーを頑張るためではなく純粋に楽しむために飲めるようになりたいと思います。

おすすめの書籍

カフェイン摂取と関係が深い副腎疲労アドレナリン依存依存から疲労対策を考える。
慢性疲労の原因がここにあった。

タバコやカフェインを辞めて見えた依存心
依存心はとても根深く私たちの心に存在しています。
その正体を探り、よりよい人生のために依存心とうまく付き合う方法を考えたい


    

コメント

タイトルとURLをコピーしました