コーヒーを辞める理由。コーヒーは悪魔の飲み物でした。(あくまで私にとって)

健康・美容
Closeup black coffee in cup with open blank notebook on wooden table. Vintage light and dark tone

私はコーヒーが大好きです。
カフェでコーヒーを聴きながら本を読んでいる時に何とも言えない恍惚感に包まれます。
コーヒーにはさまざまな健康効果もあるとの報告もあります。
しかし私は頑張るためにコーヒーを飲むのは辞めようと思いました。

長年コーヒーを愛飲してうすうす感じていることがあります。
それは自分にとってコーヒーは体に良くないということです。
それどころか飲み方によっては人生を狂わすほどの有害な飲み物なのではないかと思っています。
そう感じるに至るまでの経緯をここに書いていきたいと思います。

コーヒーとの出会い


難関国家資格への挑戦

私が日常的にコーヒーを飲むようになったのは、10年以上前に資格試験の勉強を始めてしばらくしてからのことです。その試験は私にとってかなり難しい試験で決死の覚悟で勉強に望みました。毎日限界が来るまで勉強していたのですが、無理は続かずやる気や勉強時間も次第に下降曲線を描いていきました。このままではまずいと思いながら、自分に鞭うって勉強を続けていた時に熱いブラックコーヒーを飲みました。まさに目から鱗でした。コーヒーブーストの力は凄まじいものでした。どれだけアクセルを踏んでも30キロしか出せなかったのにコーヒーを飲んだら軽く100キロくらい出せるような感覚を味わいました。ちょっと大袈裟ですが全能感を感じました。とんでもないアイテムを手に入れてしまったと興奮しました。合法的にドーピングをしているようでした。
今思えばそれが自分にとっての地獄の始まりだったように思います。

激しくなる体調の波

苦しくなったらコーヒーを飲んで、また苦しくなったらコーヒーを飲むの繰り返し

コーヒーの覚醒作用に感動した私はそれから毎日4、5杯のコーヒーを飲むようになりました。味よりも集中したいから飲む。やる気を高めたいから飲む。頑張るために飲む。目標達成のために飲むという感じでコーヒーを燃料として私は走り続けました。

コーヒーは覚醒作用があるだけではなく、頭痛や背中の痛みなども緩和してくれました。ますます当時の私にとってコーヒーは手放すことが出来ないありがたい飲みものになって行きます。

受験勉強は毎日10時間ほどやっていました。当時勤めていた会社が倒産し、勉強に専念していました。最短最速で合格しようと焦る気持ちがありました。
コーヒーを飲むようになって2か月くらいして体に変化が表れ始めます。最初はひどい背中の痛みでした。その後は割れるような頭の痛さ。コーヒーを飲むとこれらの症状が和らぎます。そして勉強を頑張ります。
3か月後、トイレが近くなりました。頻尿のペースがどんどん上がっていきます。最終的には10分間隔でトイレに走るようになってしまいました。
4か月後、脇汗が異常なほどに出るようになりました。勉強をすると脇汗が出る。ポタポタとめどなく流れます。Tシャツが腰のあたりまで濡れます。こちらもどんどん悪化し10年以上経った今も脇汗が止まらなくなりました。ただテレビを見たり、本を読んだり、人と話をしたり寝ている時以外は絶えず脇汗が出ます。これはとても恥ずかしいです。
5か月後、呼吸が苦しくなってきました。自然な呼吸が出来なくなります。ただ活字を読むだけで100mを全力ダッシュしたようにぜぇぜぇ呼吸が苦しくなりました。そして強い疲れが体にこびり付いて取れなくなっていきました。

その後もどんどん体に異変が出てきました。手がカサカサしてきて挙句の果てにひびが割れて血が出て周りがどんどんただれてくる。
本の内容が頭に入らない。人の話が理解できない。うまく話すことができない。
記憶力が極端になくなる。たった今なにをしていたのか覚えていられない。
最終的には精神が壊れていきました。そこからは地獄でした。

当時はコーヒーと自分の体調不調との間には多少の因果関係を認めつつもそこまで悪いものだとは認識していませんでした。
薬局や医者にかかってはいろんな薬を飲んで対処していました。
そしてコーヒーを飲めば様々な症状が緩和されるので飲み続けました。

今思えば無理に無理を重ねて本当にバカなことをしたなと思いますが、当時の自分は追い詰められた精神状態で引き返すことはできませんでした。試験に合格さえすればこの苦しい状況は脱出できるのだと信じて利用できるものは利用して頑張り続けました。

その状態で試験勉強を頑張り、年に1度の初めて試験に私は落ちました。
もう一年頑張らないといけないのか・・・途方に暮れる思いでした。
その後もコーヒーを飲んで頑張りました。

そして壊れた。

Pieces of splitted or broken glass

自分は精神疾患を患うことはないと思っていた。

コーヒーを飲んで自分を奮い立たせ試験勉強を頑張り続けました。
その結果、立てなくなってしまいました。
一体自分の体はどうしてしまったのか?
呪いにかかっているんだと本当に思いました。
体も心もまったくコントロールできない。いろんな医者にかかりました。
どの先生の言うことも腑に落ちません。原因がわかりませんでした。
4か月ほど入院をしました。そこでは一日15分の散歩以外は何もしてはいけないという生活をしました。テレビを見ることも本を読むことも禁止でした。
止まることができない暴走列車のような私にとってそこは救いの場でした。
もしその強制的休養がなければ私はこの世にいなかったと思います。

約半年ほどの休養をしてその年の試験に合格することが出来ました。
結局4年の月日を勉強に費やすことになりました。
合格した時、喜びはまるでありませんでした。
それはその後の更なる地獄が来ることを無意識のうちに気づいていたからかも知れません。

無理をしてはいけないが、無理をしないではいられなかった

当たり前のように出来ていたことができなくなっている。

何とか試験に合格した後、長い研修生活が始まりました。
入院をしてしばらく休養して少しは体調は楽になってはいましたが、研修それから現場の激務で状況は悪化していきました。

心身の不調は、無理を重ねたことが原因であることはわかっていました。だから無理をしたくはないのですが至る所が壊れてしまっている自分にとってまわりのペースにあわせることが至難の技で無理をしないではいられませんでした。とにかく苦しい。その苦しみをちょっとでも緩和させようと毎日コーヒーを飲みました。一瞬のリラックスを求めて。

朝起きたら絶望から始める一日。
私はそれを何年も続けました。
詳細に書くことはしませんが、死ぬギリギリのところをずっと生きていたように思います。
10年間の間に笑うことが出来なくなってしまいました。
顔の筋肉が硬直し、ひきつった顔をしています。
それで良い人間関係など築けるはずもありません。よって仕事もまともに出来るはずもありません。

1日も体調がすぐれている日がない10年間でした。
そして苦労して手にした職を私は捨てました。

無理をする習慣はなかなかやめられない

緊張しきった神経をゆるめることは容易ではない。

私は少しでも無理をすると体が拒絶反応をするようになっていたので、無理をしないでもできそうな仕事を選びました。収入はだいぶ下がりましたが体調不良が回復していくのがわかりました。
それでも無理をする習慣はなかなかなくなりません。

無理をする習慣というのは、ああでなければならない。こうでなければならない。といった○○すべきという価値観が根底にあります。苦しい顔を見せてはいけない。失敗してはいけない。人に迷惑をかけてはいけない。そういう思いが無理をすることにつながります。
そしてコーヒーを飲みます。タバコも吸っていました。
私はとにかくストレスやプレッシャーに弱くなっていたので自分の精神のバランスをとるために、ニコチンやカフェインに頼らざるを得なくなっていたのです。

何かを頑張るためにコーヒーに頼るのは辞めよう

体の声をコーヒーでかき消さない

一度壊れてしまうとなかなか自然に生きることが難しくなります。
私が長い間病気と付き合うことになったのは様々な原因があると思います。
本質的な問題は自分自身の内側にあるのは明白ですが、それを差し引いてもそれを摂取することによって必要以上の力が出せてしまうコーヒーはとても危険な飲み物であると自分の経験から言うことが出来ます。

あの時ちゃんと体の声を聞いて疲れたら休むという当たり前のことが出来ていればその後の10年以上続く地獄を体験せずに済んだことだろうと思います。

コーヒーは時に体の悲鳴をかき消すことがあります。
もうこれ以上いじめないでという心の訴えをかき消してしまいます。
そうやって頑張り続けてしまえば心や体が言うことを聞かなくなってしまうのは当然でしょう。

今でもコーヒーを飲まないと不安になりますし頭痛と疲労に悩まされます。
もう自分に鞭打つことはやめようとコーヒーを断つことを決意しました。

最後に

ここまで自分が壊れてしまうまでの経緯を書いてきました。
コーヒーを摂ることで本来持っている以上の力が出てしまいその状態で頑張り続けると壊れてしまう。
これはあくまで私の仮説です。

しかしコーヒーを飲んで頑張り続けることは危険なことであると私は思っています。
このことに心当たりがある人も多いのではないでしょうか?

私はこれからコーヒーを断ち、心身がどのように変化していくかを見ていきたいと思います。
以前コーヒーを緑茶に変えたら体が良くなり、そのことをブログで書きました。


しかしまたコーヒーを飲んでいます。2か月ほど前にタバコをやめて、その代わりにコーヒーが復活しました。その時に人間の依存心の存在をはっきり確認できました。

人間の依存心とは、どこまでも人間に毒になるものを求めて貪るろくでもないものだとわかりました。人間はさまざまなものに依存しており、それを完全に絶ち切ることは難しいのかも知れません。しかしそれを放置すると取り返しがつかないことになってしまいます。
麻薬、ギャンブル、アルコール。人間関係。
依存心の行きつく先は多くの人が知るところです。
依存心を常に監視しうまく付き合うことが大切なんだと思います。

というわけで
コーヒー(カフェイン)を断ったら生活の質は良くなるのか?
身をもって検証していきたいと思います。

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