先日石川県加賀市にある黄金の巨大な観音様が建つ旧ユートピアランド加賀の郷を「逆パワースポット」として紹介しました。バブル期には人で賑わったその場所もバブル崩壊後衰退の一途をたどり今では廃墟化し幽霊が住み着くような悲惨な状態になっています。
先入観があるためかもしれませんが、旧ユートピアランド加賀の郷の廃墟から放たれる悪い気が巨大な黄金の観音様からあたり一帯に拡散しているような感じを受けました。
なんとなく空気がよどんでいて不気味な空気ってありますよね。散らかりすぎた部屋の中にいると気が滅入る感じ。
今回、歩いてきました片山津温泉はその旧ユートピアランドからすぐ近くにあります。やはり廃墟が並び旧ユートピアランドほどではありませんが悪い空気が漂う感じは否めません。
現在旧ユートピアランドも再開発の動きがあり、来年加賀温泉郷を舞台とする小芝風花主演の「レディ加賀」が公開される予定なのでなんとか盛り返してほしいところです。
とにかくそんな片山津温泉街を歩いてきましたので紹介したいと思います。
片山津温泉街に残る廃墟たち
「ゴミは捨てられなければならない。」
このことを強く思いました。
巨大なゴミが街の至る所に放置されています。
捨てられず放置されつづけるゴミは町の景観を大きく損ねます。
町全体の雰囲気を悪くします。
解体費用も相当な額なのでしょう。
時代の波に取り残された巨大な建物たち。
会社の慰安旅行などもなくなり減少していく旅行客。
追い打ちをかけるように、コロナの流行で途絶える人の流れ。
こちらの旅館「加賀八汐」は2020年8月コロナによる業績不振で自己破産。
一生懸命頑張って来たんだね。もうゆっくり休んで欲しい。
綺麗にしてスッキリして欲しい。
こちらの加賀観光ホテルは廃業こそしておりませんが、2020年8月末より無期限の休業状態にあります。柴山潟を拝む豪華な旅館としてずっと観光客が賑わっていたんだろうなぁ。
廃墟化する温泉街を見ていると盛大な夏祭りのあとのような寂しい気持ちになります。
閑散とする温泉街
この日は8月の休日です。パラパラと地元の人や観光客が歩く姿が見られました。しかし夕方4時頃ですが、ほとんどのお店が閉まっていました。
そりゃ客が来なけりゃ商売なんて出来るわけがない。
この時、8割方のお店が閉まっていたと思います。
20年振りくらいに片山津温泉に来ましたが、この現状に衝撃を受けました。
全国的にも廃墟化する温泉街が話題になっているのは知っていましたが、実際に目の当たりにすると言葉が出なくなります。
それでも頑張っているところもある!
こちらは「片山津温泉の総湯」
この総湯がなぜか片山津で一番洗練されていて綺麗でした。
そのせいもあり駐車場はいっぱいで県内県外の利用客が大勢いました。
見た目の綺麗さって重要ですね。
さいごに
今回片山津温泉を歩いてみて感じたことを書きました。
それにより片山津温泉にとっては不名誉なことを書いてしまったことについて少し心が痛む部分があります。
バブル崩壊、時代の変化そしてコロナの流行と温泉旅館にとっては逆風につぐ逆風でとても大変だったと思います。最後まで耐えながらも倒産を余儀なくされた関係者の方には何と言って良いかわかりません。今も頑張る片山津温泉の方々。建物の劣化や解体、ゴミ等問題が山積みですが。どうにかこうにか復興を果たしてもらいたいところです。
石川県にはいくつかの温泉街がありまして和倉温泉、湯涌温泉などは古くからありながらも味わいがあり大変魅力的な場所で多くの観光客が訪れています。
加賀温泉も豊かな自然や九谷焼、山中塗などの伝統工芸などの強力な資源があります。
だから片山津温泉を含めた加賀温泉郷もコロナが開けこれから生まれ変わっていきます。
来年、加賀温泉郷を舞台にして衰退する温泉街の復興をテーマとする小芝風花主演の映画「レディ加賀」が公開されます。とても楽しみです。
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