海外の傑作映画をご紹介!見終わったあとに思わず唸ってしまうオススメ映画

映画

めっちゃくちゃ良い映画を見た後の幸福感って何物にも代えがたいものがありますよね。
普段エンドロールは最後まで見ないのに放心状態になって最後まで見て余韻に浸る。
そんなことってありませんか?


しかしそこまでの作品はなかなか出会えるものではありません。
泣ける映画や笑える映画は数多くありますが、ゾクゾクと心の芯から震えるような映画は本当に少ないです。私の場合、面白そうだなと思って観た映画のうち50本に1本あるかないかという割合です。そんな心を打ち抜くような作品に巡り合うために私は映画を見続けているんじゃないかと思います。

映画の趣味は人それぞれ、世間の評価が高いものでも実際に見て見るとたまらなく退屈で最後まで見ることが苦行のように感じてしまう作品もあります。

面白いと思う映画は最初の1分で何か特別なものを感じることがあります。あれは一体なんなのか今でもわかりません1分で映画の良しあしが決まったら映画批評なんていらないですよね。映画も人も同じような波長を放っているのでしょうか。映画は生き物なのか。


ここでは世間の評価に関係なく私が本当に魂を揺さぶられた映画をご紹介していきたいと思います。
映画選びの参考になれば幸いです。

アデル、ブルーは熱い色

単なる官能映画だと思っていた自分が恥ずかしい!心理描写がえげつない衝撃的逸品

2013年制作フランス恋愛映画 監督:アブデラティフ・ケシシュ 
                出演:アデル・エグザルホプロス・レア・セドゥ
第66回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞

この映画は過激的な性描写が問題となり世間の注目を集めた作品であるが、それがこの映画のメインでは決してない。

映画のあらすじ

フランスの高校2年教師志望のアデルが街ですれ違っただけの女性エマに一目ぼれをしてしまう。芸術家風のエマのことを忘れられないアデルはエマの影を求めて街を歩く。ある夜、見えない力に引き寄せられるようにして訪れたレズビアンが集まるバーでアデルはエマと再会する。そして二人の恋の物語が始まる。

映画の見どころ

まるでドキュメンタリーを見ているような圧倒的なリアリティ

この映画では、執拗といえるまでに登場人物の表情にカメラを向ける。映像もまるで素人がとったようにブレている。そんな不自然な演出でありながらもまったく違和感を感じさせないのは精神的に未熟で無防備でどこか危なっかしさを感じさせる主人公アデルの人間性と絶妙にマッチしているからだろう。音楽もバーやパーティでかかっている音楽を除いてまったく流れていない。それでいてまったく飽きない。どこまでもリアリティを追求した演出で不安定な主人公アデルの振幅を緻密に描写している。恋をしたことがある人間であれば誰でもこの映画の世界に没入していくのではないだろうか。

主人公の圧倒的演技力

多様性を認め自由に価値を置く環境で育った美大生エマと常識に縛られ安定を重んじ保守的な過程で育った主人公アデル。この対比は映画の様々な場面に出てくる。エマを愛してしまったアデルは避けることが出来ない苦しみを抱くことになる。それにより暴走してしまう感情は嫉妬や悲しみ孤独絶望に行きつく。それらすべての感情をこの女優は完璧に演じきっている。泣いたり笑ったりする演技はまぁよくある演技ですが、緊張したり動揺したりって条件反射的に出てくるものだから演じるのが難しいと思うんです。それをこの女優は見事にやってのける。すごいです。

フランスの文化に触れる

リアリティを追求した本作だからこそ言えることですが、リアルなフランス社会を垣間見ることが出来て面白いです。その街並みや庶民のファッションなどを見ていてもとても新鮮な気持ちがしますし中でも私が興味を惹いたのは授業風景とパーティでの人々の会話です。当たり前のように哲学や芸術や恋愛について語る文化に興味を惹かれました。

匠な演出と圧倒的演技力で同性を愛する女性の心情をどこまでもリアルに描き切った衝撃作。
ここまでリアルな作品は日本映画を探してもなかなか見つけることは難しいのではないかと思います。
ただリアルを追求しているだけではなく芸術性がとても高く映画を見るというよりももっと壮大な芸術作品を見せられたような感覚になりました。
見て損はない映画ですが、お家族で見ることはお勧めしません。過激なシーンにちょっと気まずい思いをするかもしれないから。しかし日本版では過激な性描写はほとんどカットされているんですけどね。


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ショーシャンクの空に

どんな状況にあろうとも希望を持って生きよう!と強く思わせてくれる感動作

1994年公開 監督:フランク・ダラボン 脚本:スティーブンキング「刑務所のリタヘイワース」
        出演:ティムロビンス、モーガンフリーマン他

映画「ショーシャンクの空に」は、もはや名作の殿堂入りをしていると言っても良いくらい多くの人に愛される映画です。まだ見たことない人やだいぶ昔に見てもう内容を忘れてしまったという方は是非見てもらいたい作品ですね。

映画のあらすじ

ある日大銀行の副頭取をしている若き主人公アンディが妻とその愛人相手を射殺した罪でショーシャンク刑務所に収監される。しかしアンディは終始無実の罪を訴えていた。
過酷な刑務所の中にあって一人だけ周りとは浮いた存在のアンディ。はじめのうちは誰とも交わることもなかったが、しばらくして囚人の中で調達係をしているレッドに声をかける。自らを鉱物マニアと自称し趣味を復活させたいからとロックハンマーの調達をレッドに依頼する。そこからアンディとレッドの間に友情が芽生えていく。
アンディの豊かな人間性は囚人たちはおろか刑務官にまで影響を与えていく。
アンディの存在がショーシャンク刑務所に波紋を広げていくことになる。

映画の見どころ

主人公アンディから教えられる人生訓

過酷な環境の中で絶望を見るものと希望を見るもので生死を分ける。という話は第2次世界大戦時のナチスドイツによる強制収容所での生活を体験したビクトールフランクルが言っていたことだが、「ショーシャンクの空に」においても希望と絶望というコントラストが明確に描かれています。

ただ一人希望を持ち続けた主人公アンディの姿が作中の囚人たちだけではなく、この映画を見る人にも勇気を与えてくれるはず。
年齢とか性別とかスキルとかほとんどの人はなにかと理由をつけて希望を持つことを辞めてしまう。この映画は作り物とはいえ、ものすごい説得力を持って私たちの心弱いそうした姿勢に訴えかけて来てくれます。

スカッと系ストーリー

若くして大銀行の副頭取を務めるだけあった主人公のアンディは超優秀で頭も切れる天才です。それでいて人格者。刑務所の中で酷い仕打ちを受けながらも仲間や他の囚人のために働きかけます。そうした姿がイエスキリストの姿と被ることから、アンディはキリストを模した救世主として描かれキリスト教神秘主義に基づいていると巷では考察が出てきています。

私にとって救世主と言ったら北斗の拳や水戸黄門が思い浮かびます。わかりやすい悪人が懲らしめられるのは見ていてスカッとしますよね。
そういう要素が本作にはあります。

フランクダラボンとスティーブンキングの最強タッグ

私が大好きな映画「グリーンマイル」もフランクダラボンとスティーブンキングのタッグ作です。ショーシャンクの空にといいこの二人にかかるととんでもない傑作が出来上がるようです。しかし共通して言えることですが、タイトルのインパクトがいまいち薄いということがあげられます。

本作は今でこそ映画史に残る傑作と位置付けられておりますが、公開当初は興行収入は不振で失敗作扱いされていたそうです。その理由の一つにこのタイトルが地味で中身が見えてこないというのが指摘されています。私はこれと同じ理由でずっとグリーンマイルを見ずにスルーしていました。実際見たら度肝を抜かれましたけど。

まぁなんにせよ、この監督とこの原作者のタッグは鉄板です。
映画「ミスト」もこのタッグによるものです。ミストは映画史に残る胸糞映画ですね。

20年振りくらいに改めて見た「ショーシャンクの空に」でしたが、やっぱり何年たっても色褪せることがない名作だと思いました。

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