石川県能登にあります輪島市は自然と文化がうまく融合した魅力ある街です。
輪島の朝市や千枚田、それから輪島塗など見どころが多く石川県の観光地の中でもとても人気があります。そして海沿いの珠洲につながる「塩街道」は全国的にも有数のドライブスポットと言えます。
そんな輪島の中で一際目を引く観光スポットがあります。
朝の連続テレビ小説「まれ」の舞台にもなりました間垣の里です。
人里離れた奥地にそこはある
間垣の里は二つあります。
「大沢 間垣の里」
「上大沢 間垣の里」
上大沢の方にいたっては奥地も奥地。本当にこんなところまで来て観光スポットがあるのかと不安になるような何もない断崖絶壁がある海沿いの細い道を車で走ります。半径20kmはお店がありません。
ここに住む人たちは一体どのような生活をしているのだろうかと余計なお世話な思考が頭をめぐります。
大沢 間垣の里
輪島市街地から車で30分程のところに漁港とともに最初の集落が見えてきました。
家々を海からの攻撃から守るように約500メートルにわたって高さ4~5メートルの竹垣が並んでいます。竹垣の中は見えないようになっています。家の反対側には大きな森がどっしりと構えています。
この竹はニガタケといって毎年の季節風から家を守るためにあるんですね。
今より科学が発展していなかったころ当たり前のように自然は人間にとって脅威であったことがみてわかります。人々の生活の知恵ですね。
独特の空気感があります。
何も知らないでこの地に迷い込んでしまったら異世界に来てしまったのかと怖くなるかも知れません。
人の気配があるようでなく、ないようであります。普通に人々が生活しています。
上大沢 間垣の里
上記「大沢 間垣の里」から更に険しい海沿いの道を車で走ること20分くらいのところに見えてきます。「上大沢 間垣の里」。よりディープです。
大きな海と山の間にある人間の巣というような様相を呈しています。
阿部公房の小説に出てくるような世界観
スーパーやコンビニがまるでない。かなり深い場所です。
もしかするとこの竹垣の中にあるのかもしれません。
朝の連続テレビ小説「まれ」の舞台になった場所
私は金沢市に住んでいますが、同じ石川県とは思えない独特の世界観に感動しました。
帰り道、日本海に沈む夕日はとても綺麗でした。
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