私はこのブログを書くようになって地元石川県のあちこちを回るようになった。
地元びいきだと言われるかもしれないが石川県は知れば知るほど面白い県だと思う。これは他県でも同じかもしれない。知れば知るほどその良さがわかって来る。そしていろいろ回って感じたことがあり、その土地その土地でその場が持つ「気」に違いがあるなということ。活気があって人々でにぎわう観光地もあれば反対にホラー映画に出てくるような荒廃がすすんだ出来れば近寄りたくないような場所もある。そこには明らかに違いがある。「気」という言葉を使うとその差の違いを説明しやすい。非科学的でオカルトチックでもある「気」だけど。私はたしかに存在すると思う。
世間でよく言われるパワースポットというのはおそらくこの「気」が関係しているのだろう。
実際にここは良い気をしているなと感じる場所に足を踏み入れると元気になるし良い事が起こる。悪い気をしていると感じるところはその逆の現象が起こる。
この「気」という視点で石川県のあちこちを観察してみるととても面白い。
「良い気」が覆う場所には共通点がある。
それは多くの人々に愛されていて、きれいな場所だ。
今回歩いてきた大野湊神社もそういう意味でとても良い気のある場所です。
大野湊神社
大野湊神社のお祭神
<本殿>
猿田彦大神、護国八幡大神、天照皇大御神
<末社>
春日社 御祭神 武甕槌命 経津主命 天兒屋根命 比咩大神
西宮社 御祭神 事代主神
白山社 御祭神 伊邪那岐命 少彦名命 天満宮
荒魂社 御祭神 荒魂大巳貴神
中でも猿田彦大神は神社の創祀にかかわる大神様であるようだ。
猿田彦大神とはどんな神様?
猿田彦大御神は日本の歴史書「古事記」、「日本書紀」に出てくる天孫降臨の段に登場します。
天孫降臨とは、天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が、高皇産霊尊(たかみむすび)の意向によって、もしくは天照大御神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受けて葦原の中津国を治めるために、高天原から筑紫の日向の襲の高千穂峰へ天降ったこと。邇邇藝命は天照大御神から授かった三種の神器をたずさえ、天児屋命(あめのこやねのみこと)などの神々を連れて、高天原から地上へと向かう。
(wikipedia引用)
その際にに道案内をしたのが猿田彦大御神!
それにより猿田彦大御神は別名次のように呼ばれています。
道開きの神
導きの神
よって人生の壁にぶち当たった時や道に迷ったときなどに前に進むための力を貸してくれるありがたい神様だと言えるのではないでしょうか。
上のようなご利益があったようです。しかしこの主はなかなかに清らかな心の持ち主です。
あなたにも幸せありますように
鎮守の森の中にいくつものお社が鎮座しております。
散歩コースとしても素晴らしい
境内の静かな森を抜けるとすぐそばに綺麗な公園があります。
晴れた日の散策はとても気持ちがいいです。
お池の亀もあまりの気持ち良さに甲羅を乾かしています。
本当に気持ちよさそうでした。
銭谷五兵衛さんの旧家の一部と記念館もすぐそばにあります。
私は銭谷五兵衛さんのことはまったく知りませんでした。
江戸時代後期の金沢の豪商らしい。
小説家童門冬二が彼に注目し「海の街道 銭屋五兵衛と冒険者たち』上下(学陽書房人物文庫、1997年)を著しています。
金石夏祭りと神事能
私見ですが、神社とは我々日本人の精神的支柱であって神々と人々を結ぶ装置である。お祭りは神々との対話であると定義付けております。
年々神社に人が集まるお祭りが姿を消していくことはとても寂しいことであります。
神や自然との結びつきの弱化は希薄な人間関係と結びついているように感じます。
現在金沢市では珍しくなってしまった地元のお祭りがここ大野湊神社では毎年開催されています。
金沢市民としてこのような伝統文化を大切にしていきたいと思うのであります。
夏季大祭(金石夏祭り)
その起源は不明。しかし文献によれば江戸初期から既に行われていたのだとか。
少なくとも400年以上続いているお祭りがここ金沢にもまだ残っていることがうれしく思います。
毎年8月の第一日曜日を最終日とする、金・土・日の3日間開催されます。
神事能
大野湊神社の境内の能舞台で毎年5月15日正午から演じられます。
この歴史も古く加賀藩に入部した前田利家がその始まりだと言われているのでこちらも400年以上の歴史があります。
さいごに
大野湊神社がある金沢市の金石は県外の人が観光で訪れるには少々目立たないところにあります。
しかし石川県にある数ある神社の中でも多くの人に愛される有数のパワースポットであることは言うまでもありません。
人生に迷った時、大きな壁にぶつかった時、一歩前に進みたい時
そんな時に、ここ大野湊神社を訪れると素敵なご利益があるかもしれませんよ。
皆様が幸せありますように
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