兼六園は子供さんが行って楽しめる場所だとは思いません!
ですがめちゃくちゃ素晴らしいところだと思います!
その良さを上手く表現することを私はできません!!!
自分の小さい頃、毎年大晦日には男はつらいよ寅さんが放送されていました。一家に一台しかテレビがなかった我が家では当然に家族は寅さんを見ていました。
子供の私はがっかりしていました。心の中でこう思っていました。
「なんで楽しい番組がたくさんある中でよりにもよって変なおじさんが出て来て毎回マドンナにフラれるワンパターンのつまらない番組を見せられなければいけないの。それより別のキャーキャー騒いでる派手な番組が見たいよ」と。
また小学生の頃学校で石川県の観光名所である「兼六園」が日本三大庭園の一つであると学びました。
それを知った子供の私は心の中でこう思っていました。
「ふーーーーん、なんであんな木しかないところがそんなに有名なの。全然たのしくないよ。それより近くの騒げるテーマパークがいいよ。」と。
大人になった今、男がつらいよ寅さんと兼六園が大好きです。逆にやかましいものは受け付けなくなっています。兼六園に関して言えば、年を重ねるごとにその魅力に引き込まれて行っています。
そんな兼六園を今回歩いてきました。
数ある石川県の観光名所の中で「兼六園」はトップクラスでおすすめできる場所です。以前長年庭師をされている方を案内したことがあるのですが、兼六園の庭園の美しさにとてつもない感動を示されていたのが印象的でした。ですがこの兼六園の魅力をネットを通して伝えるのって他の観光スポットより難しいという風に感じます。
写真や映像で見るものと実際に歩いて見るのとで大きなギャップを兼六園には感じます。
(写真映えはするけど実際みるとたいしたことないというところはたくさんありますが、兼六園はその逆です。)
シンボル的な徽軫灯籠 (ことじとうろう)が有名ですが、兼六園の良さはパッと視覚で捉えられるものではなくもっと奥深い空気感とでも申しましょうか上手く表現できないですが歩いてみないとわからないなんともいえない魅力があります。なんなんでしょうか・・・
落ち着くし、美しい景観に感動するし、広いし、、、、それだけではない何かがそこにはあるんです。
兼六園の見どころは全部!
説明が面倒で省きたいというわけではありません。
兼六園の見どころは全部。ほんとにそう思うんです。
兼六園が他の観光地と違う点は写真では切り取れない魅力がある点だと思っています。
一つ一つをフィルムを通して見るとそこまで大したことないように思えるのですが、全体を通してみることで初めてその美しさに感動できるという側面があります。
だから兼六園の魅力を存分に味わうには徽軫灯籠 (ことじとうろう)、霞ヶ池や時雨亭を見るべしとかそういうことではないと思うのです。
効率や順路などを気にせず全体をゆっくり歩いて味わってほしいというのが私の思うところです。
だいたい成人が普通に歩いて40分くらいで全体を回れます。
兼六園の入口は全部で7つあります。
どこの入口から入ればよいかと迷う方もいるのかもしれませんが、個人的には兼六園に来たら全体を回ってほしいと思っていますのでどの入口から入っても違いはないと思います。
徽軫灯籠 (ことじとうろう)
霞ヶ池(かすみがいけ)
瓢池(ひさごいけ)
時雨亭(しぐれてい)
兼六園を訪れるべき季節は全部!
兼六園はどの季節に歩いても美しく見ごたえがあります。
春の桜
夏の緑
秋の紅葉
冬の雪景色
ただし真夏に金沢城公園も同時に回るなら注意が必要
結構な距離(大人の足で兼六園、金沢城公園とも40分程歩きます。)があるため炎天下に歩くのはおすすめしない。この真夏35℃以上の中を両方回った経験から述べさせていただきます。綺麗どころの話ではない。ただただ暑くてフラフラになります。金沢城公園は広すぎる上に日を遮るものがあまりないので。
兼六園の松がすごい
兼六園を始めて歩いた人は必ず同じことを思うでしょう。
松がすごい。
このようなダイナミックな松がいくつも植えられていてその迫力に圧倒されることもあるのですが、知り合いの庭師さん曰く、繊細な剪定の技がとにかく見事なんだとか。
松だけではない、繊細で優美な庭園の世界
ああ、これらの写真から兼六園の良さが一体どこまで伝わるのだろうか。
歩いていると仄かに心の奥底から湧いて来る感動。
見るものすべてが美しい。調和のとれた世界。
落ち着いた感動が味わえるんです。
目を引くようなライトアップや雪つりや紅葉もいいんですが、ありのままの兼六園がもうそのままで完璧なんです。本当にこの良さは小学生の時にはまるでわかりませんでした。
なつかしさを感じるお店たち 寅さん第9話のロケ地
懐かしい感じのお店が並びます。ちょうど寅さんが店の中から出てきそうなそんなたたずまいです。
実際にここは寅さんの映画のロケ地になったところです。(第9話「柴又慕情」)
マドンナは吉永小百合で例のごとく寅さんはフラれていました。
1972年映画ですが、映画のシーンと現在の姿がほとんど変わっていないところが嬉しい。初めて寅さんの柴又慕情を見た時にかなりテンションがあがりました。ほんとここはほぼ50年前のまんまです。
景観を壊さないようにと出店のために石川県独自の審査基準があるようで、全国規模のチェーン店などが参入できないようになってるようです。えらい!
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