~日記に綴る石川県~旅行プランの参考になれば!(金沢市湯涌温泉郷)

旅行

私は金沢市に住んでいます。生まれも金沢市で今まで兵庫県、愛知県、香川県、長野県にしばらく住んでいました。旅行が趣味で各県いろんなところへ訪れています。それぞれに色があります。そこで地元民ならではの穴場スポットを含めた石川県の魅力を見て感じたままに日記で伝えていけたらと思います。

~ツバメうたう、大正ロマン~

今回は、「湯涌温泉郷」です。

私はよく日常の中で想像をします。広くて綺麗な和室のお部屋。外の景色は「海、山、渓谷、夕日」が広がって実に美しい。旅館の仲居さんが料理を持ってやって来る。軽く世間話をする。浴衣を着て美味しい料理を頂く。うまい。外の景色を見てゆっくりする。温泉に浸かる。満足感に浸りきる。夜に風を感じながら外を歩く。はぁぁぁぁぁぁぁ、素晴らしい。最高だ・・・

日本人なら誰でもそんな風景が心にあるのではないでしょうか。

石川県にはたくさんの温泉があります。石川県に訪れる際に温泉旅館で旅の疲れを癒すのもいいですよね。

もし私の県外の知人が石川県を観光したいと言ってきたら、この湯涌温泉を訪れることを強く勧めますね。ここには他にはない独特の空気感があります。それはずばり「大正ロマン」

DSC_1150

金沢の中心に位置する兼六園から車で20分ほどの場所にあります。遠すぎず近すぎず程よい距離に。あたりは自然に囲まれて、とても静かです。私が初めてここ「湯涌温泉郷」を訪れたのは比較的最近です。市街地から離れ、気ままに自然の中をドライブしていたところ、たまたま辿り着きました。一歩足を踏み入れるとそこには不思議な世界が広がっていました。

” 静かで、ゆっくりとした時間が流れてる。どこか、なつかしい ”

かの有名な大正時代に数多くの美人画を描いた竹久夢二が愛した場所でもあります。

またアニメ「花咲くいろは」の舞台になったところでもあります。

DSC_1075
DSC_4499

私はたまにここの空気に触れたくなります。だから頻繁に通っています。そして日帰り温泉に浸かって帰って来る。この日も町を歩きました。

静かにたたずむ湯涌温泉の街並み

DSC_1064

温泉街はこんな感じです。山の中にひっそりとたたずむ小さな町です。小さな町ですが歩くと素敵なものがたくさん見えてきます。

DSC_1067

何十年か前の人はこの郵便ポストを当たり前に使っていたんだなあ。

DSC_1131

バス停です。結構傘を忘れていく人が多いみたい。なんかその理由がわかる気がする。

DSC_1130

何十年か前の人々も当たり前のようにこの町を歩いていたんだなあ。

DSC_1125

カフェです。

DSC_1124

本吉商店です。

DSC_1073

街並みを歩いているとあることに気づくと思います。それはツバメが多いということ。至る所にたくさんのツバメの巣があります。ツバメの声がピっピっと耳に心地よく聞こえてきます。

DSC_1062

この坂を上っていくと「高尾山」の登山道があります。片道2時間くらいで登れる山です。私はよくここに登って下山して温泉で汗を流します。疲れた体に自然を眺めながらの露天風呂は控えめに言って最高です。

湯涌温泉を愛した詩人・画家「竹久夢二」というひと

DSC_1080

竹久夢二館です。

DSC_1082

左の方にいる人が竹久夢二です。イケメンだったんだな。このルックスと彼の描いた絵を見れば、彼がかなりのロマンチストだったことがわかります。ここは彼の最愛の人、笠井彦乃との思い出を紡いだ場所なんだそうです。そりゃ良い絵も描くわ。こんな場所で最愛の人と過ごしていれば。今から100年程前に夢二は彦乃と恋をしていたんだなあ。

夢二、晒してやるわ

あなたを忘れる手だてといへば あなたに逢ってゐる時ばかり 逢へばなんでない日のやうに 静かな気持でゐられるものを

竹久夢二

DSC_1136

あんた、彦乃なのか・・・

金沢湯涌夢二館公式

夢二もほほ笑む「柚子乙女」

DSC_1120
DSC_1123
DSC_1118

夢二も思わずニッコリほほ笑む柚子サイダー(柚子乙女)

これジュースであってジュースでない。私がそれを飲んだ時の心の声を聞いてください。

「このパッケージのデザイン最高かよ。まぁとりあえず暑い季節にサイダーって最高なんだよな。」

「どれ、いっちょ飲んでみっか。どんな味すんだろな。」

ビンの蓋を開ける。カシカシっと良い音を立てて蓋が開く。ビンを口にあてる。その瞬間。

「あっ!なにこの香りは!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆずじゃん!」

柚子サイダーなんだから柚子の匂いがするのは当たり前なのだが、何か違うのである。いやそれは違う。正しいのである。柚子なのだ。それは正真正銘の柚子なのである。飲んでみる。

「あっ!なんだこの口いっぱいに広がる味は!?・・・・・・・・・・・・・・・ゆずじゃん!!!」

もう一度言うが、柚子サイダーなんだから柚子の味がするのは当たり前なのである。でも何か違うのである。いやそれも違う。正しいのである。柚子なのだ。それはれっきとした本物の柚子なのである。柚子に寄せた柚子ではなく、柚子が広がるのだ。

わかりにくいと思うが、この柚子サイダー(柚子乙女)はジュースを超えている。飲んでみればこの感動が伝わると思う。感動したら誰かに飲ませて見てください。きっと喜ぶから。あっ!って言うから。めちゃくちゃ美味しいですよ。

ロマンティックな湯涌の自然

DSC_1086

小さな町から歩いてすぐ(徒歩3分)のところに玉泉湖があります。ここはホタルの里と言われています。風情ある温泉街のすぐそばにあるホタルの池。もう想像するだけでやばいです。残念ながら私はここでまだホタルを見たことがありませんが、それはそれは幻想的な世界が広がっていることでしょう。満点の星空の下、ホタルのほのかな光が湖面を舞う。やばいです。夢二は見たのか。彦乃と見たのか。その世界を。

DSC_1091

夢二はあの橋を渡ったのか。彦乃と楽しく渡ったのか。素敵すぎるやん。

DSC_1100

湖面に写る森がとても綺麗です。この湖ですが以前訪れた時、秋の晴れた日だったと思います。きらきらと輝く湖面にさらさらと静かに通り過ぎる風の姿が写っていました。それは本当に息を飲む感動的な美しさでした。私がこれまで目にした景色の中で最も美しいものだったと思います。光と風と湖が奏でるハーモーニーって言ったら表現がちょっとあれですが、本当に自然の素敵な演奏会を聴いているようなまさに幻想的な空間を体験しました。不思議な感覚でした。上手く言えんけど。

DSC_1098

氷室小屋がありました。

「かつて徳川家へ献上した金沢の伝統文化、体感の雪が貯蔵された氷室の扉、今開かれん」

金沢市観光公式サイト(湯涌氷室開きの様子)

DSC_1152

近くに神社があります。日本の夏って感じです。

DSC_4446
DSC_4447

こちらは湯涌温泉総湯のすぐ横にある階段を上ると見えてくる稲荷神社です。

DSC_4459

稲荷神社のあたりを散策していると裏道を発見しました。

DSC_4462

苔むした素敵な山道です。歩くと20分程の遊歩道。よく整備されていてとっても歩きやすい。地面がクッションでも敷かれているのかと思えるくらい柔らかかったのが不思議でした。

DSC_4466

湯涌温泉は散策しているとまるでファンタジーの世界に入り込んだような錯覚を覚えます。
実際にP.AWORKSのアニメ「花咲くいろは」の舞台になったところであり、ファンの方が聖地巡礼によく訪れている姿を御見かけします。

そんな「花咲くいろは」から生まれちゃったお祭りがあります。そしてそのお祭りは10年以上続くものになっていす。そのお祭りまるで大昔からあったようなお祭りなんです。こういうケースは他にあるのかな。かなり珍しいケースだと思います。

アニメ「花咲くいろは」から生まれたお祭り「ぼんぼり祭り」

ここ湯涌では毎年10月にぼんぼり祭りが開催されています。
2023年は10月21日(土)に開催されます。第11回目の開催。
アニメから始まったお祭りが11回も続いている。しかも毎回多くの人が押しかけている。
すごいな。

DSC_4499
DSC_4500

湯涌の温泉は、すばらしい

DSC_1108

湯涌温泉総湯「白鷺の湯」

地元の人が多く訪れる温泉です。料金が大人450円。安くないですか。

DSC_1083

総湯の後ろには「白鷺の足湯」もあります。

DSC_1157

温泉旅館「銭がめ」

お金持ちになれそうだ。

金沢・銭がめ温泉 銭がめ
DSC_1158

公衆浴場「湯楽」

この温泉に入るためだけに私は車で30分かけてやってくることがあります。何十回と来ています。いろんな温泉に入りましたけど湯涌温泉の泉質はとてもいいと思います。とてもなめらかで温泉のほのかな香りが心地よく肌がとてもしっとりとするのが実感できます。自然を眺めて鳥の声に耳を澄ませながら入る露天風呂もすごくいい。この日私はサウナと水風呂と露天風呂の往復できっちり体も心も整いました。めちゃくちゃ気持ち良かったです。次の日めっちゃ体調が良いのにも驚きます。

DSC_1160

帰り際ツバメが私に話しかけてきました。

「ごきげんよう」

「やぁ、元気かい」

湯涌温泉には素敵な旅館がたくさんあります。

湯涌温泉観光協会公式サイト(素敵な温泉旅館はこちらから)

まとめ

湯涌温泉街を散策して、最後に温泉に入って帰ってきました。最高に楽しい一日でした。この記事一つでは湯涌温泉の良さを表せない。ちょっとした民家のガラスの色合いやタイルなど至る所に心を躍らせまた和ませてくれる要素が詰まっています。何度も足を運んでいますが何度も何度も通っても飽きることがない。湯涌温泉街の独特の空気の中に、心を満たしてくれるなにかがあるんだと思います。

ロマンが香る「湯涌温泉」

機会があれば是非行って見て感じてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました