~日記に綴る石川県~旅行プランの参考になれば!(ひがし茶屋街編)

旅行
金沢 東茶屋町と着物姿の女性

私は金沢市に住んでいます。生まれも金沢市で今まで兵庫県、愛知県、香川県、長野県にしばらく住んでいました。旅行が趣味で各県いろんなところへ訪れています。それぞれに色があっていろんな発見がありますよね。そこで地元民ならではの穴場スポットを含めた石川県の魅力を見て感じたままに日記で伝えていけたらと思います。

~古都金沢の風が吹く街

今回は「ひがし茶屋街」を歩いてみました。
ここひがし茶屋街は石川県でも1,2位を争う人気の観光スポットですし金沢市民の私も他県の方に絶対おすすめしたい場所です。
先日、関東から友人が遊びに来たのですがこのひがし茶屋街の存在を知らないということで驚きました。他県の方からすれば石川県はマイナーですしその中のひがし茶屋街となるとまだまだ認知度は低いのかも知れませんね。全国的に有名な場所だと思っていたのに・・・。

なのでその友人にはひがし茶屋街を見てくることを強くお勧めしましたが、既にたてていた旅行プランと猛暑ということもあり訪れることは叶わなかったようです。
地元民の私からすると、最も美味しい部分を食してもらえなかったようななんとも言えない気持ちになりました。
それだけここ「ひがし茶屋街」は石川県に来たら見てその味わいを感じてもらいたい場所です。
もっとも金沢らしい場所と言えると思います。

歩くだけなら30分くらいで回れるが・・・

金沢駅から車で10分ほどにある茶屋街
伝統的な町家とお土産屋が並ぶ街の一角にここ「ひがし茶屋街」があります。
ひがし茶屋街全体を歩くとそれほど大きな場所ではなく街並みを見ながら歩くだけなら1時間ほどで回れます。しかし歴史的な家屋や石川県の伝統工芸品それからオシャレなカフェやバーなど面白いお店が数多くありますし、アクセサリー作りやお茶、お菓子などの様々な体験も出来て1日かけてゆっくり味わえるほどの魅力が詰まった場所です。

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ひがし茶屋街の創設は江戸後期

「ひがし茶屋街」が創設されたのは江戸時代後期。1820年(文政3年)頃で今から約200年前です。この街の特色である古い町家は茶屋建築と言われ、2階を客間(座敷)とするため2階部分を高く作り、通りに面して高欄の張り出しの縁側を設けているのが特徴です。
全国的にも類例の少ない茶屋建築であり、江戸後期における庶民文化の一端を知るうえで貴重な建築です。

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江戸時代の人々が街を歩く姿がなんとなく想像できます。

ひがし茶屋街のおすすめの歩き方は「裏通りを練り歩く」

ひがし茶屋街の中はいくつもの通りが迷路のように入り組んでいます。それほど広いエリアではないですが街の景色に心を奪われながら歩いておりますと一体今自分がどこにいるのかわからなくなります。
まるで本当に江戸時代の庶民の街に迷い込んだような錯覚を感じられるのではないでしょうか。

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私が改めてひがし茶屋街を歩き感じたことは、石川県の伝統文化の美しさや奥深さです。
ひがし茶屋街で石川県の様々な伝統工芸品に出会えます。お店に足を踏み入れると一点で何百万円もするような逸品やその奥深さに目を奪われて本当に吸い込まれそうになる品々が並んでいます。

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石川県の主な伝統工芸品

九谷焼

九谷焼は石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される色絵の磁器。五彩手(通称「九谷五彩」)という色鮮やかな上絵付けが特徴である。

江戸時代、加賀藩支藩である大乗寺藩領の九谷村(現在の石川県加賀市)で良質の陶石が発見されたのを機に、藩士の後藤才次郎を有田へ技能の習得に赴かせ、規藩後の明暦初期(1655年頃)、藩の殖産政策として始められたとされる。(wikipedelia引用)

山中漆器(山中塗)

山中塗または山中漆器とは石川県加賀市の山中温泉地区で生産される漆器である。
歴史は天正(1573年~1592年)に遡ることができる。また明和年間(1764年~1771年)の記載も見られる。(wikipedia引用)

輪島塗

輪島塗とは、石川県輪島市で生産される漆器である。
木地に、生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強する。生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器である。
輪島塗の歴史は古く、その特色を備えたものとして現存する最古のものは室町時代の大永4年(1524年)作と伝わる重蔵神社(輪島市河井町)旧本殿の朱塗扉と言われている。(wikipedia引用)

加賀友禅

加賀友禅は、日本の着物の染色技法である友禅の一つ。
加賀国(現石川県南部)の経済産業大臣指定伝統工芸品で、現在も金沢市を中心に制作販売されている。源流は、室町時代に加賀国で行われていた無地の梅染めにある。(wikipedia引用)

金沢を代表する和菓子のお店も多くあります

柴舟小出

大正6年(1917年)創業、金沢の老舗菓子店

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きんつば中田屋

昭和9年創業
艶やかでふっくらとした餡が特徴です。

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森八

城下町金沢にて寛永2年の創業以来390年
加賀藩御用菓子司

このお店は一体なんなんだ!? 怪しい看板

ひがし茶屋街を歩いていると、古風な看板はかかっているのだけれども一体なんのお店か外からではわからないお店がたくさんあります。

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暖簾もない。中もよく見えない。妖しい。実に妖しい。

こういう看板だけが店の前にかかっている。
妖しい。
旅の恥はかき捨てということで入ってみればいいと思います。
入ってみれば、おしゃれなバーだったり料亭だったり骨董品が置いてあったりします。
私は思いっ切って入ってみたら目の前にグランドピアノが置いてあってそこでクラシック音楽を弾いているおじさんと目が合ってびっくりしました。

ひがし茶屋街の横を流れる「浅野川」に癒される

ひがし茶屋街のすぐ横を浅野川が流れています。
流れがゆったりとしていて「おんながわ」と言われています。
川の流れを見ながらちょっと休憩もいいですよね。

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ひがし茶屋街へのアクセス

  1. (1)車:金沢駅から約10分 / 金沢IC・金沢森本ICから約15分、金沢西ICから約25分
  2. (2)公共交通機関:城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分 / 金沢ふらっとバス材木ルート「浅野川大橋」バス停から徒歩約5分

まとめ

今回は「ひがし茶屋街」を歩いてきました。
もう何度も訪れている場所ですが、改めて金沢その他石川県の魅力が凝縮された素敵な街だなとしみじみ感じ入りました。

江戸時代からある茶屋建築も良いですし、私が特に注目していただきたいのは石川県の伝統工芸品の奥深さ美しさ可愛らしさなどの魅力です。九谷焼の色使いは特に美しく食卓にその食器が並べられるだけでいつもと違う優美な感じを味わえます。

街を歩くと間違いなく目を引かれる素敵なものに出会えると思います。
金沢に遊びに来たら是非「ひがし茶屋街」を訪れることをおすすめします!

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