石川県の観光スポットと言えば金沢市の兼六園やひがし茶屋街、あるいは能登の輪島朝市などがメジャーどころですがまだまだ他にも魅力的なスポットがあります。
石川県は上下半分に区切り「北の能登地方」と「南の加賀地方」とに分けられます。金沢市は加賀地方でも上の方にあります。金沢より南にある観光スポットとしては山中、粟津、山城などの温泉が有名ですがその近くにとても見ごたえのあるお寺があります。
今回は加賀地方小松市にある那谷寺を歩いてきました。
石川県在住の私は以前より那谷寺の存在は当然に知っていて、周囲からも那谷寺の評判は耳にしておりましたが実際に訪れたことがなかったんです。
実際初めて行って見てかなり驚きました。
石川県にも私の知らないこんなにも見ごたえがあるお寺があったのかと。
那谷寺(白山信仰自然智の森)
西暦717年(養老元年)に泰澄により創建。
宗派は高野山真言宗。
1300年の歴史がある古いお寺なんですね。養老年間にはどんなことがあったかというと中学の歴史の教科書に載っているレベルでいうと「日本書紀」が養老4年に完成しているようです。ちなみに「古事記」はその8年前に完成しています。その1300年後くらいに私たちが生きて生活をしている。
まじか。
1300年前くらいの人々こんにちわ。あなた達の命が今につながっていますよ。今日本は平和です。1300年前くらいにも私と同じ山や雲を見ていたんですね。
そんな古の時代に思いを巡らせ那谷寺境内に入ります。
奥行きがありそうだ。
入ってすぐ、緑の苔の世界に心を奪われる
門をくぐってすぐ高さ20メートルはあろうかと思われる大杉に見下ろされ長い参道を歩く。
そしてすぐに私はあたりの世界に息を飲む。
木々の隙間から太陽の光が差し込み、やわらかい苔の絨毯に着地する。光と影が織りなす緑の苔の世界はとても神秘的で荘厳で見るものを魅了するだろう。1300年前の世界が土や木からむくむくもぞもぞとにじみ出てきたようだ。
那谷寺ってノーマークだったけど、開始30秒でKOされている自分がいた。
広大な敷地の中にある絶妙な配置の寺院群
那谷寺の広さ:30,301.43平方メートル
かなりの広さを有する那谷寺ですが、歩いていて思うのは広さの割に疲れないということです。それは古刹や奇岩、自然どれも見事なまでに美しく、程よい距離間で新たなものに出会えるからだと思います。
次から次へと美しい光景が目に飛び込んできます。
そして那谷寺でもっとも印象深いものは岩。
那谷寺で最も印象深いのは「岩」
岩の存在感がすごいです。人間の手によって彫られた岩。その中には仏像様が安置されております。
非常にダイナミックです。
自然と仏様と人間の一体感を感じます。
そして本殿で胎内くぐりをする
そして本殿です。当然中は写真撮影禁止です。
本尊の千手観世音菩薩が安置されております。
「胎内くぐり」
本殿にある岩の洞窟は母の胎内を表しその中をくぐります。不思議な空間でした。
ありがたい。
那谷寺までの交通アクセス
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おわりに
小松市にある「那谷寺」を歩いてきました。
石川県にもこんなにもスケールが大きくて味わい深いお寺があったんだなという驚きと感動を覚えました。
金沢駅からは車で1時間くらいとかなり距離がありますが、石川県の加賀温泉郷(粟津・山中・加賀・山城・片山津)や小松市を訪れた方であれば車で10分から30分程で行けますので是非訪れて見てもらいたいと思います。
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