私は金沢市に住んでいます。生まれも金沢市で今まで兵庫県、愛知県、香川県、長野県にしばらく住んでいました。旅行が趣味で各県いろんなところへ訪れています。それぞれに色があります。そこで地元民ならではの穴場スポットを含めた石川県の魅力を見て感じたままに日記で伝えていけたらと思います。
~歴史が残る、海と醤油の街~
今回は、「金沢市大野町周辺」です。
金沢市には全国的にメジャーではないが、だからこそおすすめしたいスポットが数多くあります。今回私が歩いたここ「大野町」もその一つです。ここは金沢港のすぐそばにあり、江戸時代の初期から醤油の街として栄えた伝統文化が色濃く残る港町です。
金沢港クルーズターミナル
金沢の海の玄関口であり、「海と醤油の街大野」の玄関口でもある「金沢港クルーズターミナル」です。ヨーロッパ、アフリカ、南米など世界を航行するクルーズ船が定期的にここに寄港します。ここで出入国の手続きを行います。乗船客4000人の手続きを2時間以内で行うのだとか。クルーズ船って迫力ありますよね。一度乗ってみたいな。ドレスコードとか知らんけど。いつか乗ってみたいな。
こんなやつに乗って、ギリシアとか地中海沿岸とか行きたい。いつか。
海から吹いて来る潮風が、きもち~
クルーズ船の操縦体験ができます。ちびっこが優しいお姉さんの指導の下、張り切って操縦していました。隣のお父さんの「俺にもやらせろ」って心の声が聞こえてきました。それにしてもこれ結構リアルでしたよ!
夕方撮った写真です。夕日がきれいです。
金沢で海を見ながら黄昏るならこ「金沢港クルーズターミナル」おすすめです。
金沢港いきいき魚市
金沢の市場と言えば、「近江町市場」を知っている人は多くいると思いますが。金沢港のすぐ横にも人々が訪れる市場があります。「金沢港いきいき魚市」です。
とれたての魚介類が通りに並び、人々で賑わっています。
スーパーの鮮魚コーナーとはまるで異なるリアリティーに訪れる人のボルテージが上がります。どうしたって上がります。お腹が減ってきます。どうしたって。
市場内にも美味しいお店がありますが、私がおすすめしたいのが、いきいき魚市の反対側に位置する「厚生食堂」です。お腹が減ったらここ。とれたての魚介類を使った定食や海鮮丼が味わえます。一番人気なのは「キスフライ定食」です。めっちゃおいしいですよ。
開店の30分前から人が結構並んでいました。知る人ぞ知る、港のウマいお店です。
「海鮮丼」
とれたての新鮮な海の幸を堪能できます。
「ガンドのあら煮定食」
ガンドの迫力がすごい。あまだれの味が絶妙にしみて、とてもおいしかったです。
市場にポスターが貼ってありました。
獲れると思う。いや絶対獲れる!!!
からくり記念館
大野町のからくり記念館です。他県の方でこのからくり記念館に訪れたことがあるという人はよっぽど金沢通の人だと言えるでしょう。地元の人ですらこのからくり記念館をあなどって行ったことがない人がほとんどです。ですが私個人的には「金沢のもっと評価されていいスポット」第一位(暫定)の場所です。一歩足を踏み入れるとからくり人形の幽玄な世界に魅了されることでしょう。
館内に入ると一匹のからくり人形が待ち構えています。お茶でも飲みやがれと言わんばかりに。でもよく見るとなかなか愛嬌があるお顔をしています。
通路を進みます。
たくさんのからくり人形たちが待っています。なんてかわいいんだ。
” 是は児人形鼓をうち 笛をふき余念なく遊たはふれる体なり ”
からくり人形のからくりがあらわにされています。
アクロバティックなからくり人形です。「裸の図」とあるこの絵のポーズもなかなかクールです。
ヤバイ奴が現れました。「旗振り人形」です。その幽玄ぶりを動画にてご覧ください。
館内にはたくさんのからくり人形が鎮座しております。いろんなからくりが仕掛けられております。残念ながら撮影禁止の場所もあるためその全貌を公開することはできませんが、一度訪れてみても損はしないと思います。
海と味噌と醤油の古い街並み
大野町と言ったら、江戸時代初期から残る伝統の醤油と味噌の街並みです。今も大野町で作られる醤油や味噌は多くの人に愛されています。大野の「直っぺ醤油」しか使わないという人は結構います。(直源醤油さんの直っぺ醤油)
「麹パーク」
実際に使われている醤油蔵を見学したり、蔵をリノベーションしたオシャレなお店を楽しむことができます。
大野の街並みです。観光スポットでもあり大野の人々が普通に生活する日常の風景です。
「カンチョウ醤油」です。
「直江屋源兵衛商店」です。
「もろみ蔵」です。入ってみました。
昔の醤油蔵がリノベーションされてできたお店です。
中に入ってまず驚いたことがそのヒンヤリとした空気です。この日の気温は32℃の真夏日でした。暑い日差しから逃げるようにしてこの「もろみ蔵」に入ったのですがめちゃくちゃ涼しいのです。ただ涼しいだけではないのです。心地よいヒンヤリ感があるのです。エアコンがついておらず扇風機が2台回っているだけです。店内はまったくの無音。この無音がたまらない。あらゆる刺激から解放された安堵感の極みを体感しました。体全体の力が抜けて扇風機の音が響く中ぼぉーーっと一点をただ眺めてました。それがすごく心地よかったです。本当の癒しの空間がそこにはありました。
大野と言えばこの「しょうゆソフトクリーム」です。バニラの甘さと醤油の香ばしさが見事に調和してたまらなくおいしかったです。
まとめ
今回は海と味噌と醤油の大野町を中心に歩いてみました。私ひさしぶりに大野町を歩いたのですが、改めて金沢らしいいい街だなと手前味噌ですが、そう思いました。
クルーズターミナルでは海を見ながら世界の景色に思いを馳せ、いきいき魚市では新鮮な魚介類に腹がなる。からくり記念館では幽玄な人形と遊び、醤油蔵では美味しさとなつかしさに癒される。
そんな街をまとめて一句
「潮風に吹かれて、大野の街を歩いてみれば、きっと見つかる、素敵な景色」
ありがとうございました。
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